建築士カトーのヒトリゴト

遮熱温度調査

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温度実測結果

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省エネルギー遮熱住宅『静岡の家』を現在2棟施工中ですが、その工事中の家で温度センサーを取り付けて、温度測定を4月から始めました。まだデーターが少なく今後の整理が必要ではありますが、速報としてお知らせします。

K邸屋根9.JPG
上部写真で見えている、この遮熱シートの上の空気層の上に上野地板(うえのじいた)を施工し(写真右側が施工中)この上にルーフィングしてスレート瓦(一般的に言う名称でカラーベスト)を施工しました。

この今写真で見えているこの空間に遮熱シートで反射した熱が上昇し、室内に熱エネルギーとして入ることを阻止します。

この部分の温度がこの4月で何と40数度から50度に達しています。

カラーベストの表面温度はもちろんそれ以上に上がっています。そしてこの下の屋根裏の温度が(天井ボードも施工され完成状態になっています)20度以上低く、20数度に収まっているのです。

通常なら写真の空気層は天井裏と言うことですから、一般住宅の天井裏はこの遮熱した熱エネルギー全て受け入れてしまっています。天井ボード、断熱材で室内への侵入を防いでいますが、防ぎきれない熱エネルギーが時間を掛けて室内へ降りてきます。

夏の室内は窓が無い部屋で、窓からの熱エネルギーの進入が無くても30度を超え、40度近くに達するのです。窓があればもちろんもっと悲惨な状態に室内はなります。

しかし、この省エネルギー遮熱住宅『静岡の家』ならば、天井裏がそこまで温度が上がっていませんから、当然20度台で収まると思われます。

南や西の窓は省エネルギー遮熱住宅『静岡の家』ではエコガラスを採用していますから窓からの熱進入も半減させてくれます。普通の居室でも快適なはずです。

風の通る家設計をしておけば、おそらく夏のエアコン使用の必要が無くなり、電気代の大幅カットになると期待されます。


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