建築士カトーのヒトリゴト

クライマーズ・ハイ

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クライマーズ・ハイ


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「クライマーズ・ハイ」は85年夏、地元群馬の地方新聞社の社会部の記者として、あの一瞬で520名の命を奪った日航機事故に遭遇した作家、横山秀夫(半落ち)が自らの体験を元に書いたベストセラーの映画化です。

 

地元紙を舞台に社内の生々しい人間関係を描き出しています。

520名の命が新聞社のすぐ近くの現場で紙くずのようにバラバラにちぎれて散乱する大事故が起きる。
そこに入り呆然とする記者。

私は、映画を観ながら、23年の年月を越えて、まだ20代だったあの日のショックを、その衝撃の大きさを、スクリーンを通じて、鮮明に思い出しました。


事件が事件だけに、悲壮感を感じ、衝撃を感じ、硬直しながらリラックスもできずにスクリーンを真剣に見入っていました。


そして、サラリーマンの私にはどうしても、
仕事とは何か?
使命感で生きるか?
企業人として生きるか?
この映画の中で記者達がその狭間でもがき、ぶつかり合いという人間関係がとても他人事とは思えなく・・・・・・。


振り返れば、入社以来28年、常に自分に正直に、がむしゃらにまっすぐ生きて来たつもりだが、実はどうだっただろうか?

人の手本と成れるような生き方だっただろうか?

22歳で入社62歳で退職する社会人人生を40年間とすると、すでに3/4が過ぎてしまった。あとの1/4もがむしゃらのモチベーションを維持できるだろうか?


いつの間にか仕事に肩書きが付き、いつも「何があってもいい人でありたい」という信条が、今保てているだろうか?


堤真一演じる悠木が上司に怒鳴りながらぶつかる姿を見て、忘れてはいけないものを再度感じた。


ある意味でこんなに「自分の今を」、「自分の社会人としての今を」考えさせられた映画は最近無かった。

 

作品としては、俳優人の演技力の高さに感心しました。

原作:横山秀夫

監督:原田眞人(静岡県出身)

出演:堤真一、堺雅人(この人好きですね)
   遠藤憲一(この人良かったね)、田口トモロヲ
   山崎努


映画って本当にいいものです。

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