建築士カトーのヒトリゴト

風の通る家3

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風通しのいい家は?

 

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では、次に風通しのいい家とは

間仕切りや壁を減らして障害物をできるだけ減らして風通しを重視します。


また、熱を上昇させて逃がす為に上下階のつながりがある設計にします。


建具は開きより、引き戸にすることで、開け放しをしたままでもドアが障害物になりません。
また、ドアに比べ引き戸は隙間相当面積が大きく風が抜ける効果が締めてあっても大きいのです。


次に入り口を出口の話です。


当たり前の話ですが、風が流れ込むには、入り口と出口が必要です。


入り口から入ってきた風は、障害物で分散します。風の流れも屋内で変わっていきます。


一つの入り口から入った風は二つ以上の窓から出て行くように設計します。

では、窓の位置は?


風が室内を隅まで流れ込むようにするには、窓の位置の計画が大事です。


風は移動距離が短いと、室内を一般的には真っ直ぐ流れたがります。
90°に垂直にはなかなか流れません。

手前と奥に設けると効果的です。
部屋のコーナーに二つ設けても、ショートカットして出て行ってしまいがちです。(部屋に窓が二つ無いより良いのですけどね)


しかし、風の移動距離を長く設ける程、うねって進め性質があります。
室内の空気を動かすという点で効果的です。


窓を上下に設けるのも効果があります。
暖まった空気は上昇しますからその性質も利用して、リビングの掃き出し窓から風を入れ、吹き抜けを通じて、対角線上の高窓から出る計画や、リビングの掃き出し窓から風を入れ階段を通じて
2階の窓へ向かわせ排出させるなど効果的です。

地窓なども有効です。足元を抜ける風は頭の当たりを吹く抜ける風より快適と人は感じます。


続く 

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