建築士カトーのヒトリゴト

おじさんからの呼び出し

『掛川市O様邸』

 

 

先日親戚で掛川市中心部に160坪ほどの敷地に家を構えるおじさんから呼び出しがあり、昨日行ってきました。

 

貧乏人カトーさんの親戚には珍しく社会的地位と名を持ったおじさんです。

 

地元で親の代から司法書士・行政書士・土地家屋調査士事務所を兼ねる大きな事務所を構えるおじさんです。

市から指名された、○○委員会委員長つとめながら、裁判所の相談員も長く携わっている名士の親戚です。

 

呼び出しは、家の建て替えの相談の話でした。

訪問した家も、実は大工だった私の親が、その弟と二人で昭和42年建てたものです。

離れは昭和46年にその弟が建てています。

 

離れのリフォームの話が最初の相談でした。しかし、そのリフォームは希望通りに行うのは難しいと話すと、 「よし分かった。新築に切り替えよう」と結論は早い。

頭が良いばかりか判断も早く、さすがに73歳になった今でも現役で仕事をこなし、市も手放してくれない人物です。

 

そのおじさんが

「政敏君もその頭見ると年取ったねぇ。子供頃、進さん(親父です)に付いて回って、トントン金ヅチたたいていたのが懐かしいよ」

と、子供の頃の話をされました。

 

子供頃は小学生も高学年になると、腰袋下げて良く建築現場に行ったものです。

私は覚えていませんが、この家の離れでも、トントンやっていたそうです。

 

そうですね、今思うと結構子供の頃から家づくりが好きで、現場回っていました。

高校生なると、バイクに乗り、休みの日に現場通った記憶もあります。

 

結局そのまま職業にしてしまった訳です。

 

おじさんは

「新しい家のことは、今では立派な建築士になった政敏君に頼むと決めていたよ」

と、問い合わせの電話の時話されていました。

 

本当にありがたいことです。

 

人間一番大切なことの事のひとつに、 「信頼される」 ということがあると思います。

 

今、高校生の頃からの親友の家造りにもかかわっています。大変な資産家の友人です。

本音でしゃべる仲なので、思いっきりぶつかり、怒鳴られる場面もあります。

その親からは、「40年付き合った工務店があるが君まかせるのだからよろしく頼むよ」とも言われ、プレッシャーも感じています。しかしこれも昔からの知り尽くした友人として「信頼されている」からだと思います。

 

人として、 「信頼される」 この思いを裏切らない、まじめな人間でいたい 

と思います。

 

「人の温かみ」 もそこには感じますよね。

 

廻りのいるのです、「あの人に頼んでもね、あの人ではね、あの人じゃしょうがないね」と言われる人々が。能力以前の問題で。

 

価値観が違うんですね。

 

「頼りにされる喜びと責任感」「そこにある大変さがイヤ」

との考え方。

 

いくつになって、自己努力の毎日です。

 

でも、これって確かに仕事は山になる(^_^;

 

 

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