建築士カトーのヒトリゴト

ゆとりの世代

『ゆとりの世代』

 

 

中学校入学時、新学習指導要領になっていた87年以降の生まれの世代を「ゆとりの世代」と言うそうです。

 

産業能力大学が全国145企業の09年入社の「ゆとりの世代」の新入社員140人とそうでない22歳以上の449人、合計589人に調査した結果が、昨年の朝日新聞に出ていました。

 

その結果、「ゆとりの世代」の社員は「指示待ち」が多く、責任ある仕事を任せられると、 「やる気がでる」より「不安を感じる」と答えた割合が高い----

そうです。

上司の仕事で一番大事なことは?の質問を以下の三択で答えなさい、で行いました。

①部下の報告を受ける、

②部下に指示を出す

③部下からの相談を受ける

 

その結果、ゆとりの世代では41.4%で②の指示を出す で、22歳以上の世代の答えを11.2%上回ったとありました。

 

新入社員のうちから「責任ある仕事を任せられる」事について、22歳以上の世代で5割が「やる気がでる」と答え、ゆとりの世代では7割が「不安」と答えたそうです。

 

ゆとりの世代の仕事観は、入社後最初の10年間は「できるだけ同じ職場にとどまり、専門知識を深めたい」が70%を上回り、将来の希望は「役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果を上げる」が66.4%、最終的に「地位には関心がない」が60.7%だった。

 

産業能率大学では、ゆとり世代は、不況による将来不安から、手に職を付けたいという現実的な仕事観をもっている。指示を待ち、ミスを避ける傾向があるが、自分自身を伸ばしたいという成長意欲が高い」と分析し、「上司はプラス部分を伸ばし、自分なりに考えて行動するような『指示』すると良いのではないか」とまとめている、とありました。

 

難しい時代になっているのですね。

 

昔の事を言えば、子供にも若い社員にもいやがられますが、比較せざる得ません。

 

私が入社した頃の県内の建設業は、残業手当は全くありませんでした。休日は日曜日のみ、その日曜日も現場が動くので順番に出勤。しかも日曜日が休みかどうかは前日になって所長から「明日は休んで良い」と指示もらうまで分からない。土曜日は当時半ドンなどという言葉があり、全国的に半日でした。当然私は仕事です。祭日も職人さんが働くので普通に出勤、祭日休みは年間盆(3日間)と正月、5月の連休だけ、それ以外はいただけませんでした。もちろん無給です。

会社は上下関係が厳しく、工事現場では先輩にどなられるのが当たり前、現場もまだまだ当時は職人の気が荒く、殴られはしませんが、職人との口喧嘩は度々でした。

 

そんな時代に育った私達の世代は、今の土日祭日は全休、休日出勤は必ず振り替えを取るの時代に、上司として仕事をしています。

今の時代に合った指示を出しているつもりですが、昔の染みついた経験は消えません。つい無理を言い過ぎることがあります。そうすると批判を浴びます。

部下達には、「上司達が、そのような時代を生き抜いてきた、私達と違う世代である」という、割引は当然無いのでしょうね。

 

まぁ、昔の事をいうと鬼が笑います。

 

「ゆとりの世代」 、またさらに難しい世代が現れたのですか?

全国の上司、先輩達  がんばりましょう。

 

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