『2009年一級建築士学科試験合格発表』
建築技術普及センターは9月8日、2009年の一級建築士学科試験の合格者を発表しました。
一般の方々には縁のない建築士試験ですが、この業界にいれば誰しもが必ず欲しい資格です。
この試験の内容が、2008年11月の改正建築基準法が施行され、従来の学科試験が、「計画・法規・構造・施行」の4科目で合計100点だったのが、「環境設備」の1科目を追加して、5科目で計125点満点となり、今年始めて改正された内容で試験が行われました。
試験科目が増えるため、受験生には大変な負担増が予測された今年の試験でした。
試験は7月26日に行われ、4万2569人が受験、合格者は8323人で合格率は19.6%と発表されました。
同時に、実は最低合格ラインが科目毎に設定されており、その最低点も発表になりました。
計画が20点満点中11点
環境・設備が20点満点中11点
法規が30点満点中16点
構造が30点満点中16点
施行が25点満点中13点
総点数125点満点中90点以上
と想定されていたことが発表されました。
合格率は今年は勉強範囲が広がり、受験生には大きな負担増と心配されましたが、その当たりを考慮され、問題自体の難易度を例年と比べさげて実施されました。
しかし、どの科目も大きく難易度を下げて対応した結果、予想以上に得点が著しく高かったため、97点に最低点ラインを上げ、昨日の発表となりました。
今年の合格率は19.6%とお話ししましたが、08年15.1%、07年11.3%、06年10.0%と厳しい試験が続いた昨今では一番チャンスの年と成ったことが分かります。
今年から学科試験の合格者は製図試験が不合格でも翌年再度受験できる、学科試験免除の規定が1回から2回に変更されています。
一般の方々にはあまり知られていませんが、現在の試験内容では独学で試験に合格することは難しく、高い授業料(40万円くらい?)を払って資格学校へ通って受験するのが現状と成っています。
何度も不合格となると、経済的に受験できなくなるのも最近の現状なのです。
とにかく、一級建築士受験生の皆さんがんばてくださいね。
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