『次世代省エネルギー基準ってなに?』
住宅の省エネルギー基準は、いわゆる「旧省エネルギー基準/1980」 、 「新省エネルギー基準/1992」 、 「次世代省エネルギー基準/1999」 と レベルを上げながら変化してきました。
現行の基準は次世代省エネルギー基準であり、これも2001年、2006年、2009年と一部改正されてています。
通称「次世代省エネルギー基準」とは、2001年3月に改正告示された「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断と基準」及び「同設計及び施工の指針」のことです。
この基準は、昭和55年に初めて定められ、平成4年に一度、改正されていたものですが21世紀の住まいづくりに照準を合わせて、全面的に改正されました。
次世代省エネルギー基準は 性能表示4等級とほぼ全く同じ仕様と成っています。
正確には、開口部の日射進入防止措置や屋根の施工方法、通気止めの施工方法が少し仕様が違っています。
しかし、断熱仕様などは同じと考えれば良いでしょう。
さらに、住宅版エコポイントの仕様も次世代省エネルギー基準に沿って作られています。ただし、住宅版エコポイントの方が、トレードオフ規定が多くあり、使いやすくなっています。家全体でのQ値をクリアすればいいという考え方です。
(トレードオフとは:屋根・外壁などの断熱材の厚さうあ性能を、窓などの性能を上げることで見返りとして薄くできる。などの交換条件?のようなルールです。)
次世代省エネルギー基準は「建築主の判断基準」と「設計・施工指針」の二つの基準で構成されています。
どちらかを選択して基準値に適応しているかどうかを判断します。
2008年5月に住宅省エネルギー法が改正になりました。
住宅の改正のポイントは以下の3つです。
①300㎡~2,000㎡:届け出の義務と罰則
これまでは2,000㎡以上だった届け出が、300㎡以上と新たに追加となりました。
②300㎡以下:150棟以上規模の建て売り業者にトップランナー制度
300㎡以下の住宅でも150棟以上建て売りを施工する業者には省エネの向上を促す措置が導入されました。これがトップランナー制度というものです。
③次世代省エネルギー基準の簡素化
①を対象に考えているのはアパート、②を対象に考えているのは建て売り
いずれも今まで省エネに無関心だった分野で、共同住宅を含めた住宅関係のレベルを一挙に上げようとするものです。
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