建築士カトーのヒトリゴト

住まいの断熱3

『断熱工法もいろいろ』

 

 

断熱工法は大きく分けて、 『外張り断熱工法』 と 『充填断熱工法』 と 『付加断熱』 があります。

それぞれに、短所長所あり、地域・予算・外壁仕様などを考え、物件毎に選択することが重要です。

 

『外張り断熱工法』 は壁の外側に断熱材を張る工法で、『充填断熱工法』 は壁の中に断熱材を入れ込む工法です。 『付加断熱』 はその両方を行う工法です。

 

 

 

 

 

『充填断熱工法』は、断熱材を壁内部に充填する方法で、在来木造の住宅などで一般的に用いられています。壁の空隙を利用するため、支持材などで断熱材専用のスペースを作る必要が無く、その分コストが下がります。

 

断熱材に種類には、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、現場発泡ウレタンフォーム、羊毛、硬質ウレタンフォームなどがあります。

 

室内側に防湿シートを張り、気密パッキンなどで防湿・気密層を設け、外壁側に透湿・防水シートを張り、通気胴縁などを使って、通気層を設けるのが標準的なやり方です。

 

メリット

①ローコスト  

②軸間のの有効活用  

③断熱材の融通性  

④自然系断熱材が使いやすい

⑤防火性能

⑥外壁材の自由度

⑦窓の納まり

⑧白蟻の被害が少ない

⑨屋根の形状が自由

⑩屋根裏利用

などがあります。

 

デメリット

①気密工事が煩雑

②配線・配管工事で防湿性を損なう可能性がある

③熱橋

などがあがります。

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