建築士試験の学歴見直し
国土交通省は
一級建築士試験の学歴要件を「大卒は60単位以上の指定科目の履修」としていえいます。
改正建築士法では、受験資格の学歴要件について、従来の「建築または土木に関する課程を修めて卒業する」という条件を改めて、「大臣が指定する建築に関する科目を修めて卒業する」ことと定めました。
告示案では、具体的な指定科目と必要単位数を示しています。
同省は、告示案をホームページに掲載し、4月13日まで一般からの意見を受け付けています。
新たな学歴要件は、2009年度の入学生から適用します。過去に所定の学科を卒業した者や法施行日時点で在学中の者は、経過措置として従来の学歴要件が適用されます。
告示案では、一級建築士試験の学歴要件として、大卒は60単位以上、3年制短大卒は50単位以上、2年制短大卒や高専卒は40単位以上の指定科目の履修を求めています。このうち必修科目の必要単位数は合計30単位以上で、9分野からなる。内訳は、「建築設計製図」と「建築計画」がそれぞれ7単位以上、「構造力学」が4単位以上、「建築一般構造」が3単位以上、「建築環境工学」と「建築設備」、「建築材料」、「建築生産」がそれぞれ2単位以上、「建築法規」が1単位以上です。
告示案では、二級建築士試験や木造建築士試験の学歴要件も定めています。大卒、短大卒、高専卒は40単位以上(必修科目は20単位以上)、工業高校卒は20単位以上(必修科目は10単位以上)の指定科目の履修が必要となります。
必修科目以外の指定科目としては、建築情報処理演習、測量学実習、ランドスケープなどを想定している。交通計画学、道路工学、橋梁工学、絵画、彫塑などといった建築分野以外の科目は対象外になるようです。
各教育機関の科目が指定科目に該当するかどうか、建築技術教育普及センターが、シラバスを取り寄せて、事前確認の作業を進めている。告示の交付後、教育機関を対象とする説明会を開催する予定だそうです。


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