建築士カトーのヒトリゴト

ポストマン

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いるだけで親孝行な子供達
『ポストマン』

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ポストマン1

今日は正直この映画見に行こうか悩みながら行きました。

他にまだ見たい映画が3本ありそれを先に送ってでも先に見るべき映画か悩んでいました。

感動映画だろうなとは思っていましたが、ちょっと一茂が制作総指揮してるんじゃどうかなって気持ちもありました。
ただ、昨晩(正確には今朝早く)見たTVで古手川祐子さんが、「こういう映画に出たかったんです。今回出番が少ないのが残念です」というコメントをしていました。「一役者としてすばらしい映画です」といっていた言葉を信じて見に行きました。

良い意味まるっきり期待を裏切られました。今年初泣きの映画でした。?かな。


“家族”をテーマにした映画です。


私が一番大事にしている“家族”です

親は子供を精一杯愛しながら成人にします。
子供は親の愛を自分が子供を持って初めてその大きさに驚きます。「親はこんな気持ちで私に接したていたんだ」と。みんな気がつかないでいるけど、それほど大きな愛の中で育っています。

私には二人の娘がいます。上の子は社会人2年生、まもなく3年目になります。
嫁に行く前にできるだけ一緒にいる時間を大切にしています。(昨日も二人で焼き肉を食べに行きました。今日は二人で花の植え替えをしました。)

下の子は明日大学の卒業式です。この春から東京で勤め出します。

いよいよ二人とも親の手の掛からない大人になりました。
ぼーとしたB型の長女に気の強いA型の次女です。

私と家内にとって、存在そのものが親孝行でした

てんかんをおこし緊急で病院へ担ぎ込んだ長女、
運動会で毎年1等を取って親ばかにさせてくれた長女、
振り込み詐欺の電話に会い思いっきり心配させ、電話がつながったら寝ていたと言った長女、

小さい頃床に仰向けに寝て足の裏に乗せて飛行機をするのが好きだった次女、
お腹が痛いと明け方4時に泣いて東京から電話を掛けてきた次女、
お父さんなんか大嫌いと大泣きした次女、

楽しかったことも、辛かったことも、心配掛けたことですらも、全てみんな親孝行なことなのです。
いてくれるだけで親孝行でした。
さだまさしの「案山子」の歌を聞く度に、目が潤みます。

そんなこと久しぶりに思い出させてくれました。考えさせてくれました。


とにかくこの映画は是非映画館で見てもらいたいと思います。
なんだか、大事な人のことを考えながら見る映画だと思うのです。映画館という中で感性を豊かにして、閉鎖された空間で集中して自分の心の中を洗いながら、大勢の他の人といっしょに見ることで、より感極まるというか、家族の愛を考える機会を作ってほしい。映画の世界に入り込んでほしいと思います。

「DVDで見ます」という方が良くいらっしゃいますが、映画館で見るのと、自宅で見るのとは全く違います。1800円は高くありません。1年に2本から3本見るだけという方はどうぞ今回見に行ってください。

先日の『魔法にかけられて』はとことん楽しい良い映画です。今回の『ポストマン』は穏やかな気持ちをもらい、でも、感動がしっと与えられる映画になっています。昨年の『めがね』やその前の『かもめ食堂』のように穏やかな気持ちになります。

 

監督:今井和久

制作総指揮:長嶋一茂

出演:長嶋一茂、原沙知絵、北乃きい、

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