建築士カトーのヒトリゴト

環境パイル

『木杭』

 

 

今日も忙しく、朝8時から突然の(昨日夜言い渡される)建築営業幹部会議を行い、同行予定の渡辺グループ長と松下を待たせておき、8時40分過ぎに、藤枝市のリフォームのご依頼のお宅へ東名にのって出掛けました。

 

その間私は助手席で、業者さんと電話で、杭の方法の打合せを行っていました。

 

それは、菊川市加茂に建築予定のO様邸の地盤改良の検討です。

 

加茂地区は地盤が悪いのです。

 

支持層が深い(砂礫層深い)

 

延々とシルト層、

 

土質がセメントとの愛称があまり良くない(セメント改良で強度がでるのか?)

 

検討した結果、初めての試みで、兼松日産農林(株)環境パイルを検討することにしました。

 

『環境パイル』?

 

正式には「杭状地盤補強工法」といいます。

さて、この工法とは?

 

本技術は、円柱状に成形した木材を圧入専用重機にて地盤中に無回転で圧入し、これを地盤補強材(杭材)として利用する技術です。

 

そうです。防蟻、防腐した140mmφの本物のスギの丸太を圧入するのです。

 

松食いを、建物の基礎に杭として打ち込むのは古くから行われている工法です。しかしこの科学が発達した時代に、・・・「 木の杭? 」  と思いませんか?

 

しかし、この工法は財団法人日本建築総合試験所の建築技術認証を受けているのです。

 

また、環境にのいいのです。

従来の戸建住宅における地盤補強工法はセメントや鋼材を使用するものが殆どです、それらはその材料製造段階で1トンあたり約0.8~2トンものCO2を排出しているといいます。

一棟あたりのCO2の排出量は概ね8トン/棟にもなります。

自然材料である木材を地盤補強材として利用することによって、環境負荷の軽減が図られ、この工法を採用することにより、一棟あたり約9トン/棟のCO2を削減できます。 と説明を受けました。

 

簡単には次の通り施工するそうです。

 

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16日過ぎには施工になると思います。その時に詳しく報告します。

 

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