建築士カトーのヒトリゴト

東日本大震災について5

『自宅から逃げ遅れ』

 

 

毎回申し上げますが、本当に被災された方々にはお見舞いを申し上げます。そして不運にも亡くなられた方々には心よりお悔やみ申し上げます。

 

19日、東日本大震災で、岩手、宮城、福島3県警が11日までに年齢を確認した死者1万1108人の検視の結果を発表しました。

 

65.2%が60歳以上の高齢者でした。

 

死因は全体の1万2143人で92.5%が 「溺死」 で 「圧死・損傷死・その他死」 が578人で4.4%でした。

阪神・淡路震災では、85%以上の方々が、建物の下敷きで15分以内に圧死したと言われています。

しかし、今回の震災では建物被害は驚くほど少なく(地震波の周波数の関係で共振が起きなかったと考えられます。)、建物の下敷きになる「圧死」が大変少ない結果となっています。

 

もちろんご存じの通り津波による「溺死」と言うことです。

 

年齢別にみると

9歳以下391人

10代336人

20代399人

30代634人

40代787人

50代1320人

60代2124人

70代2663人

80代以上2454人

不詳2027人

と発表されました。

 

まさに逃げ遅れ自宅で「溺死」された高齢者が沢山いたと思われます。

 

また、年齢に関係なく津波を甘く見た「慢心」が引き招いた溺死の方々も年齢に関係なくいたのでしょう。

 

今でもユーチューブでは津波が押し寄せ、人の乗った車を飲み込む動画を見ることができます。

 

逃げるに逃げられなかったお年寄り達、足腰が悪く逃げるに逃げ切れなかったお年寄り達、が大勢犠牲になった、今回の震災ということが今回の発表で分かってきました。

 

気の毒でたまりません。

 

 

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