建築士カトーのヒトリゴト

東日本大震災について3

『建物被害』

 

 

今回に津波よる福島第1原発事故は海外では、国内に比べ相当深刻に報道されているそうです。

海外ではチェルノブイリ同等が一般的報道らしいです。

昨日の報道ではインドは日本の農作物全面輸入禁止を取ったそうです。

海外からの渡航もめっきり減っているのはご承知のことと思いますが、お客様の話だと「スエーデンは日本への渡航を全面禁止にしていて、客が来日出来ないと言ってきた」との話をしていました。(確認は取っていませんが)

 

どんどん孤立する日本です。

原発ニュースを聞くだけでなんだか底知れない不安に陥ります。

 

さて、今回の震災で建物被害はどのようだったのでしょうか。

現時点ではまだ詳細な現地調査の報告が発表されていません。しかし、現地入りした研究者達の声が聞こえてきています。

 

マグニチュードが過去最大大地震で大きな揺れを発した今回ですが、揺れの規模からすると建物被害は少なかったようです。

 

これは、地震の周期が建物周期と離れていて、共振を起こさなかったことが考えられます。

 

物体の全てにはそれぞれに異なる固有周期という物を持ちます。鉛筆でも、線引きでも、何でも。

建物にもそれぞれ個々に固有周期を持ちます。一般的に住宅では堅い建物は周期が短く、やわらくなるにつれて固有周期は長くなります。

 

地震時、この建物それぞれの固有周期が、地震周期と合ってしまうと 共振 という状態になります。

この共振が建物に被害をもたらしています。

震度が大きくても、共振しなければ大きな建物被害は過去にも出ていません。

 

実を言うと、本当に現地に行って被害状況を見たくて仕方ありません。

どんな建物に被害が大きく、どんな建物に被害が少ないのか?

忙しくて行く暇が取れないのが現状です。

 

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