建築士カトーのヒトリゴト

ホタル

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きのう、ホタルを見に家内と娘と3人で出かけてきました。

家から5分程のところに二ヶ所ホタル見学ポイントがあるのです。(袋井市の掛川市境側と掛川市北部)二ヶ所を毎回ハシゴしてみてきます。
あいにく昨日は肌寒く、地元のおじさんと話をしてみるとやっぱり「昨日今日は寒くて少ないねぇ」とのことでした。それでも、あれだけ飛んでいれば初めて見る人には感激で満足といえるくらいの飛び方だったと言えます。小さな子供達は大騒ぎして「いたいた」と声をあげていましたが、大きな子供達くらいになると、私達大人と同様に神秘的な雰囲気を感じ、皆口数少なく、情景に浸っているようでした。

私達家族は毎年この時期必ず近所で見られるという利点に感謝しながら、ホタルを見に出かけます。1年に1度この時期の短い期間(3週間くらいでしょうか)しかみられないホタルに神秘的感動をもらっています。

私にとって、ホタルは単に「神秘的でいいなぁ」というわけでなく、私には昔から何か特別の物体に思えています。もう何年もインターネット上のニックネームは「ホタル」個人的アドレスも@の前はhotaruです。

2001年東映の映画に高倉健主演降旗康男監督で「ホタル」という映画がありました。
この映画の中の話ですが、人は死ぬと魂がホタルになって逢いたい人ところの戻って来るのだそうです。

このホタルの中に、親父もいるのかな、おばあちゃんもいるのかな、あの亡くなった先輩もいるのかなと、毎回その映画を見てからは、さらに神秘的に幻想的に眺めるようになりました。

いつだったか子供に、「おとうさんは死んだらホタルになって逢いに来るからね」といって、笑われたことがありました。大きな病気に長くかかり治療を続けている私にとって、死はいつも隣りあわせで他人事ではありません。死んでもこうして戻ってこられるならなんと素敵だろうと思うのです。

きのうはあいにく寒く、しかも月明かりがあって(30日が満月です。やっぱり新月が綺麗です)良い状況ではありませんでした。

ホタルは昼間雨が降って夕方になって上がった蒸し暑い夜に沢山でます。
しかも日暮れから9時くらいまでの短い時間帯に盛んに飛び、遅い時間になると飛びが減ってきます。
丁度「昼から土砂降りで夕方パタっと雨があがり、生ぬるい風が吹く蒸し暑い夜」。そうです、幽霊がスーとそばを通り抜けそうな、そんな日がホタルは沢山飛ぶのです。(笑)

それだけに、よけい人は神秘的に感じるのかもしれません。

ホタルポイントの2ヶ所は10分程度の距離で、是非両方をゆっくり見るといいですよ。
近所の方が、椅子を持ち出して座っています。見られるポイントをちゃんと教えていただけます。

袋井側ポイントは道路脇に車を停めて、掛川の方は地区の公民館か何か(暗くて良く確認してませんが)の駐車場があって無料で停めさせてくれます。掛川ポイントの方が広範囲で川の両岸から見られ娘はいいといいますが、どちらが気に入るかは皆さんで判断されればいいでしょう。

ブログで地図公開したいのですが、折角の静かな観賞ポイントを、私が騒がしくさせてしまう一因を作っていけませんので、訪れたい方はこっそり私のアドレスにメールください。
ひとり一人にこっそりお教えします。(笑)その方にルールを守って見てもらいます。(車のライトを付けて奥まで突っ込んでくる人、大騒ぎしている若者が中には居るのです。)
katou@n-house.jp まで、あくまでこっそり?メールください。

きょうは家づくりに全く関係の無いお話しに成ってしまいました。
ただ、いつも設計者、そしてデザインする者は感動する心が必要だと思っています。感受性が強くなければ、他人の感じるところが自分でも感じられなければ、建てる人の立場になって仕事出来ませんからね。

是非、お子さんを連れて見に行き、感動してみてください。

それでは

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